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「〇〇さえ変われば、幸せになれる」は幻想

 

先日の記事で、「アスファルトの道」と「砂浜の道」、つまり”生活の道”と”人生の道”についていろいろ思いを巡らせていたら、ふと私がスピリチュアルの道に足を踏み入れた15年以上前の記憶が蘇ってきました。

 

その頃の私はどうにもこうにも生きづらくて、心理学や自己啓発の本を読み漁り、いろんな方のセミナーや講演会に足を運んでいました。そして何かのきっかけで、精神世界の翻訳家の第一人者である山川鉱矢さん・亜希子さんご夫妻の講演会に行き着き、そこからスピリチュアルな探求が始まったのでした。

 

 

スピリチュアルな世界に足を突っ込んでみると、全てがバラ色の未来への処方箋に見えました。ブライアン・ワイス博士の前世療法を読んで「前世が癒されるとすべて上手くいくんやなあ…」と単純に思い込んで前世療法のセミナーに参加したり、パンタ笛吹さんのソウルメイトの本を読んで「ソウルメイトに出逢えれば、きっと幸せになれる」と、この世でたった一人の運命の男性に愛されて幸せな生活を送る未来を夢見たり…

 

 

もちろん前世はありますし、前世の傷が癒されると身体が楽になるのも体験しているので、前世を癒すセラピーや前世リーディングに行かれるのも全く否定はしません。ですが、あくまでも前世は、何度も生まれ変わり学び続ける魂の経験の一つの過程に過ぎないので…一つ、またはいくつかの前世の傷が癒されるだけでマイナスの人生がいきなりプラスにひっくり返る…なんてことはないと思います。少なくとも、私の場合は無かったです(^^;)

 

 

ソウルメイトに関してもそうで、私の元パートナーは明らかにソウルメイトでしたが、だからと言って彼と結婚したから努力なく全てが上手くいったかと言えば、全くそんなことはなく…実際、離婚もしましたしね(^^;) ただ一つ言えるのは、お互いに学び合う相手としては、これ以上望めないぐらいの素晴らしい相手だったと思います。それだけは確実に言える。

 

人間の頭で考えるような”条件の良い相手”では決してなかったけれど、魂同士が惹かれ合って学び合い、そして共に学ぶプロセスが終わると、それぞれ別々の学びへと移っていく…その宇宙の流れに沿っていたなとは感じます。

 

…と言うわけで、”前世が癒されれば…”、”ソウルメイトと出会えれば…”など、”〇〇が手に入れば”、”〇〇が変われば”すべて上手く行って幸せな人生を送れる、というのは幻想です。もし、それを信じてる方がいらっしゃいましたら、夢を壊してごめんなさい(^^;)

 

でも、人生は”自分を知る大いなる旅”だと私は思っているので、その自分が何者かを知るには、前世もソウルメイトも大変役に立ってくれるツールの一つだと思います。

 

 

究極的には…私たちは肉体を持つ個人であり、時を超えて生まれ変わる魂であるんだけれど、実は他者と分離しているのは幻想で、個を超えた大いなる意識でもある…という矛盾を抱えた存在で、皆がその悟りへと向かっていっているんでしょうね。

 

 

私も、その究極の悟りを世界をチラ見させてもらったものの、まだまだその意識がしっかり根付いているとは言い難いのですが、瞑想やエネルギーヒーリング、エネルギーボディワークを通して、ご縁を頂いたクライアント様やお友達、仲間と一緒にそこへ向かう旅を楽しみたいなと思っています。